ヒヨリ
「やっぱり!w
そうなんだぁ。ジュンヤさん、
奥さん想いでたくさん
働いてくれてるんですね~w」
私
「そうかな?
でも、ヒヨリさんみたいな
可愛い子がいれば、男性は
ほっとかないんじゃない?」
ヒヨリ
「え!?そんなぁw
キヌ子さん、変なこと
言わないでくださいよぉ」
私
「じゃあ…そろそろ。
またね」
立ち去る時、背中に
ヒヨリの視線を感じた。
その日の夜、ジュンヤは
珍しく早く帰ってきた。
私
「おかえりなさい。
珍しく早いのね」
ジュンヤ
「ああ、今日は
早く切り上げられてさ。
それと…これ」
そう言って、ジュンヤは
花束を差し出してきた。
私
「え!素敵!ありがとう!
でも、今日って
何かあったけ?」
ジュンヤ
「あぁ…別に…
たまには
こういうのもいいかなって」
花を活けながら、
私はジュンヤの様子を
観察していた。
リビングでお茶を飲みながら、
ジュンヤは時折、
不自然に咳払いをする。
ジュンヤ
「あのさ、キヌコ…
最近、俺たち二人の時間が
減ってたと思って…」
私
「そう?私は
特に変わらない気がするけど」
ジュンヤ
「いや、その…もっと
一緒に過ごせたらなって」
私
「ふふ、優しいのね。でも、
仕事は大丈夫なの?
最近忙しそうだったじゃない」
ジュンヤ
「あ、ああ…
大丈夫だよ。これからは早く
帰ってくるようにするから」
私は微笑みながら頷いた。
でも、心の中は冷静に。
きっと、ヒヨリから私と
会った事を聞いて、
焦ってるんだね。
この突然の優しさも、
罪悪感からかな?
翌日、サアヤと会った時、
昨日のことを話した。
サアヤ
「え!?ヒヨリと
ばったり会っちゃったの!?」
私
「そう。でも大丈夫、
ちゃんと対応できたよ」