その言葉に、心の中で
クスリと笑った。
愛してるって言葉、
随分と軽いのね。
でも、もうその言葉に
騙されない。
私
「そっか。よかった♪
私も愛してるよ、ジュンヤ」
その夜、ジュンヤが
寝静まった後、
こっそりとパソコンを開いた。
明日からの
行動計画を練り直す。
タイミングは
慎重に選ばなきゃ。
でも、もう迷いはない。
次の日、パート帰りに
美容院に寄った。
バッサリと髪を切り、少
し大人っぽい雰囲気に。
鏡に映る自分を見て、
少し驚いた。
こんなに変われるものなんだ…
家に帰ると、案の定ジュンヤは
驚いた顔をしていた。
ジュンヤ
「キヌ子?
すごい変わったな…綺麗だよ」
私
「そう? ありがとう。
ちょっと気分転換してみたの」
ジュンヤ
「似合ってるよ。
でも…何か理由でもあるの?」
私
「別に? 女性は、たまには
変身したくなるんだよ」
その夜、ベッドに
横たわりながら、明日からの
行動を頭の中で整理した。
あれから数週間が経った。
私の変化は、周りの人の目にも
明らかになってきていた。
髪型、メイク、服装…
全てが洗練され、大人の
女性へと変貌を遂げていった。
ある日、カフェでの勤務中、
同僚たちとコソコソ
お喋りをしているとき(笑)
同僚A
「ねえキヌ子さん、
最近すごく綺麗になったよね!
何かあったの?」
同僚B
「絶対変わったよ!
オーラが違う感じ。
なんか、自信に
満ち溢れてるっていうか…」