モラハラ

私の結婚式で元夫と再会。すると息子たちが…【14】

 

「双子の息子たちはイイ子に

育ったし、リュウヘイさんも

そんな息子たちと

仲良くしてくれるし。

養子縁組も、もう決まってる。

 

私たちは家族として、固い絆を

何年もかけて築いてきたの。

あなたが入る余地は一切ないのよ」

 

言いたいことは全部言えた。

マサアキは、

 

マサアキ

「なんだその言い種は!」

 

と激高して、

私に殴りかかろうとしたけど、

私の前に

サッと息子たちが入り込み、

リュウヘイがマサアキの振り上げた

腕を掴んだ。

 

リュウヘイ

「それはこっちのセリフだ!

トウ子さんとは7年以上

交際している。

融通が利かない?

それだけ真面目なんだよ!

 

カズヤ君とタツヤ君と

だっていい関係だ。

俺の大事な嫁さんに、

俺の大事な息子たちに、

もう金輪際関わるな!」

 

と、𠮟りつけた。

 

その後、この場が

披露宴の場だということを

思い出してハッとした

様子だったが、多くの招待客が

リュウヘイの発言に

温かい拍手を送ってくれた。

 

その後、リュウヘイは

声を落として私の知らなかった

新事実を口にした。

 

リュウヘイ

「人のことを

あげつらう前に、お前は

自分のことを省みろ。

 

お前、浮気と離婚を繰り返して、

やれ慰謝料だ、やれ養育費だって

給料の大半がそうやって

消えてるんだろうが!」