モラハラ

私の結婚式で元夫と再会。すると息子たちが…【8】

 

カズヤ

「母さん、再婚しないの?」

 

と、カズヤがどストレートに

切り込んできた時には驚いた。

 

タツヤ

「オレ、あの人好き。

あの人ならパパって呼んでいい」

 

タツヤまでそんなことを言い出す。

 

そんな様子を見て、両親も、

 

「そうよねぇ、あなた達4人、

家族にしか見えないわよ~」

 

「2度と娘は嫁にやらん!

とは思ったが、あれほどお前や

孫たちを大事にしてくれる男は

もう現れないだろうなぁ」

 

って、押せ押せムード。

 

リュウヘイ

「頼りないかも

しれないけど…

俺、カズヤ君とタツヤ君の

父親になれないかな…?」

 

普段、職場ではキリッとして

頼りがいがあるのに、この時は

本当に不安で不安で

仕方がないって様子で、

私はその様子に完全に

参ってしまった。

 

ギャップ萌えというヤツだ。

 

「ええ、ぜひ。こちらこそ、

末永くよろしくお願いいたします」

 

この時、交際開始から

既に7年が経っていた。

 

息子たちは中学を卒業し、

高校1年生になっていた。

 

結婚を決めてから4カ月ほどで

私たちは親族と親しい友人を

招いた結婚式と披露宴を行った。

 

リュウヘイは初婚だったため、

「バツイチ女と結婚するなんて」と

義両親から

反対されると思っていた。

 

ところが、義両親はリュウヘイに

全く結婚する素振りが

なかったため、もう一生独身だと

諦めていたそうだ。

 

逆に「こんな息子と

結婚してくれた上に、可愛い孫が、

しかも2人もできるだなんて!」

とまで言って、私と双子の息子たち

を温かく迎え入れてくれた。

 

結婚式は何事もなく済んだ。

 

問題は披露宴だった。