双子が10歳くらいの頃だから
小学校4年生か5年生かな。
そのくらいの時に
授業参観に行ったんだ。
シングルマザーだからって
他の保護者に
見くびられないように、
気負い過ぎない程度のオシャレを
して授業を見学してた。
家に帰るなり、
カズヤ
「お母さん、今日ちょっと
派手過ぎたんじゃない?」
と双子の兄のカズヤが
ドストレートに意見する。
この子は
少し大人びているんだけど、
相手の気持ちを汲んで言い方を
配慮することなしに
まっすぐに口に出しちゃう。
タツヤ
「そう?
十人並みですごく良かったよ!」
弟の方のタツヤはお調子者。
大人っぽいカズヤに対抗して
ちょっとムズカシイ言葉を
使いたがるんだけど、肝心な
使い方を間違えて
誤解を与えるタイプ。
私
「じゅ、十人並み…」
タツヤ本人曰く、
「十人並んでも、お母さんだ!って
はっきりわかる」
って言いたかったらしい。
うん、まあ悪目立ちしているって
言われるよりはマシだけど、
モヤモヤしちゃう(笑)
双子の男の子で仲がいいから、
常にコントを見ている気分だった。
やり過ぎて叱る必
要がある場合もあるけどね…。
だけど、明るい息子たちに
支えられて、マサアキのことで
ヒステリー状態になる頻度は、
少しずつだけど減っていった。
息子の成長以外にも、
大きな変化はあった。