私は離婚の意思を固めていたため、
書類作成もお願いした。
その頃から私と娘は、
夫に対して少しずつ接触を減らす…
というか、無視をすることが
多くなっていった。
別にわざとじゃない。
ただ、調査のためとはいえ、
普段通りに振舞わなくては
いけないのが重圧。
そうでもしないと
自分たちの心を
守れなかったのだ。
夫はといえば、
残業といって私たちが就寝後に
用意しておいた夕食を
食べることもあれば…
外食で済ますことも、
定時帰宅で
一緒に食卓を囲むこともあった。
一緒に食卓を囲むときが
私と娘にとって一番辛く、
どうしても返答が淡白になる。
【うん】とか【そう】とか
【へぇ】といった
生返事ばかりになっていった。
【残業で遅くなるが
夕飯を用意してくれ】
と頼まれたある日、
娘と二人で楽しく
夕食を取っていたところ…
ふいに玄関が開いて
夫の声がした。
夫
「ただいま~!
思ったより早く帰れたよ。
もしかして一緒に
夕飯を食べられるかな~」