私
「あ!そうだ!
フライドチキンも買って、
宅配のピザを頼もう!
お母さんと2人きりで
女子会しようよ!」
そう伝えると
娘は一瞬目を丸くしたが、
娘
「なにそれ!楽しそう!」
と乗り気になってくれた。
カラ元気を出して、
やけ食いをして、
少しでも
気を晴らそうとしたんだ。
帰宅後、
娘が本を読んでいる間に
興信所に連絡をいれ、
相手が私の親友である
可能性が高いことを伝えた。
興信所からは
調査がかなり楽になると、
大変喜ばれた。
興信所からの
最初の報告までの期間は
忍耐続きだった。
というのも、夫に
気づかれてはいけないため、
普段通りに過ごす
必要があったからだ。
これまでは
頼もしいと思っていた
亭主関白気味なところも、
「コソコソ女と
会っていたくせに、偉そうに」
としか思えず、
ひたすら不快だった。
娘は娘で、父親に対して
嫌悪感しか持てないのか、
夫が話しかけても
素っ気ない返事しか
しないようになっていた。