さすがに我慢の限界だった。
私
「これじゃ入籍しただけの
名ばかり夫婦、
実態は他人も
同然じゃないの。
私、一人暮らしと
どう違うの?
私の手料理を一度も
食べた事ないよね?
なんでこんな生活が
2年も続いているの?
これからもずっと、
こんな生活なの?」
貯め込んでいた
不満を爆発させたせいで、
私は一気に
まくしたてていた。
シンジは目を白黒させて、
すぐには返事が
出来なかったようだけど、
やがて呼吸を整えて
シンジ
「あのさ…俺、おまえの
そういう理屈っぽいところと、
仕事優先なところが
嫌なんだよね」
私
「今更?
あなた、それがいいって
言ってたでしょ?」
シンジ
「そんなの昔の話だよ」
私
「なんで急に変わるのよ。
そんな不誠実な事で、
MRが務まるの?」
シンジ
「おい!」
どうやら、プライドを
傷つける発言だったようだ。
シンジは顔を真っ赤にした。
シンジ
「外資系エリートに
向かって言う事か!?
性格最低だな、おまえ。
家柄も大したことないし、
取柄なんか
何もないじゃないか!」
こんな風に声を荒げた夫は、
初めて見た。
驚いた…
言い過ぎだったかな…