私
「こんな事ってある?」
私は、シンジが帰らないと
分かっているので、
退勤後に友人を
食事に誘った。
同じ大学を出ている同期で、
同僚でもある。
私
「もう、避けられている
気がして来たわ」
ナミ「MRなんて、
そんなものじゃない?」
学生時代から仲が良かった
ナミは、私ががっくり
落ち込んでいるのを、あえて
笑い飛ばしたようだった。
ナミ
「高校時代の友達にも、
MRの彼氏と
結婚した子がいるよ。
今のキヌ子と同じ事
言ってたわ」
私
「そうなの!?
シンジだけじゃないの?」
ナミ
「そりゃ、
MRといっても
ピンキリだからねえ。
会社にもよるだろうし、
全員がそうだとは
言わないけど…
でも、外資系は
ほんとキツいらしいわ。
友達はちょっと、
メンタル病んじゃった」
私
「えっ!?」
怖い怖い!
メンタルやられるのかぁ。
まあ…
分からなくはないかも。
私
「その子、
どうなったの?」
ナミ
「知りたいの?」
私
「ここまで聞いたら、
最後まで!」
嫌な予感はしたのだけど、
こんなところで話を
中断されても、
それはそれで気になって
寝られなくなりそう。