園児の保護者にも容赦のない
園長先生。
しかし、正論中の正論である。
これには浮気旦那たちも黙って
項垂れるほかなかった。
最後に園長先生は、私たちに、
園長先生
「この度は
申し訳ございませんでした。
職員の教育が行き届かず、
大変ご不快な
思いをさせてしまいました」
と頭を下げた。
騒ぎを起こしたのは
私達の計画なので、
園長先生が謝ることではない。
ちょっと心苦しかった。
園長先生
「アンナ先生には
事実確認をし、然るべき
処分をするとお約束いたします」
ここまで言われてしまうと、
もう恐縮するしかなかった。
派手に叱られたアンナ先生の様子を
窺うと般若の顔で
浮気夫どもを睨みつけていた。
ちょっとスッとした。
子供たちは大人のいざこざには
すぐに興味を失ったのか、
アスレチックで
思い思いに遊んでいた。
こうして波乱の
親子レクリエーションは終わった。
夜遅く、園長先生から
電話がかかって来た。
アンナ先生は複数の園児の父親と
関係を持っていたことを
概ね認めていたそうだ。