アンナ先生
「ちょこっと
シナを作れば簡単に落ちるし、
金蔓として丁度良かっただけ!
勘違いすんな!」
容赦のない言い分に、
ナズナパパ
「嘘だろ…」
リリカパパ
「そんな…」
夫
「金蔓って…」
と一様に落ち込む三馬鹿トリオ。
ガックリとシートの上に
肘膝を付けている有様は、
情けなくも滑稽だった。
園長先生
「ア~ン~ナ~
せ~ん~せ~い!」
くだらなすぎる修羅場に終止符を
打ったのは園長先生だった。
園長先生
「さっきから何ですか!
今のやり取りは
本当のことですか!?」
アンナ先生
「あっ!」
怒りと恥ずかしさで
紅潮していたアンナ先生の顔色が
みるみるうちに白くなった。
園長先生
「事実だとしたら
とんでもないことです!
レクリエーションから帰り次第、
すぐに園長室に来なさい!」
そしてくるりと夫達を振り返ると、
園長先生
「お父さん方も
何なんですか!今日は普段
ご家庭では見られないお子さんの
様子を見ること、他のご家庭と
親睦を深めるための
親子レクリエーションですよ!?
その目的をお忘れなのでしたら、
即お帰り下さい!!」