浮気

娘の担任と不倫をしている夫を レクリエーションに呼んだ結果【11】

 

ケンジ先生

「あのお父さん達、

やたらと君に

近づきたがってないか?

 

もし、付き纏われてるんだったら

俺から釘を刺しておこうか?」

 

アンナ先生

「園児のパパ相手に

それはマズいよ。

私ならなんとかなるし…」

 

馬鹿夫3人衆からアンナ先生を

守ろうとするケンジ先生の姿は

本当に王子様。

一方でアンナ先生のほうの

歯切れは悪かった。

 

そりゃね、自分も今まで

ノリノリでデートを

繰り返していたわけだからね。

ケンジ先生が牽制に入ったら、

夫達から何を言われるか

分かったもんじゃないもんね。

 

ふと気づくと、

お手洗いから出てきたアミが、

先生たちの所に走り寄って行った。

 

私は「しまった」と思って

慌ててアミの後を追う。

 

アミ

「アンナ先生の彼氏って

ケンジ先生なの?」

 

ど直球な爆弾を投下してしまった。

 

普通だったら平謝りだし、

実際にそうしたけど、心の中は

娘グッジョブと親指を立てていた。

 

ケンジ先生は

曖昧な笑みを浮かべて、

アミの頭を撫でた。

 

上手くスルーしたいのだろう。

アンナ先生も、

 

アンナ先生

「アミちゃん、

お席にもどったらおやつのお菓子を

食べようね」

 

そう言って娘と手を繋いで

シートに戻った。