ワンテンポ遅れて
リリカちゃんファンミリー、
ナズナちゃんファミリーも合流。
ママたちは互いに目配せをして、
私は仕掛けに出た。
私
「アンナ先生って
可愛くて美人で
チャーミングですよね!
うちの子も先生が大好きで」
リリカママ
「本当、本当。
あ、彼氏とかいるんですか?
先生、可愛いからきっと
お相手もイケメンなんだろうな~」
って煽ってみる。
アンナ先生
「えっ?あの…
私?ですか!?
全然、そんなことないですよ?
確かに園児やパパさんからは、
ちょっとだけ?かもですけど」
とパパ連中に対して目配せ。
パパ3人はちょっと慌てて
目線を逸らしたり、
お弁当の唐揚げを
一口で飲み込もうとして咽たりと、
わかりやすい反応をしていた。
ナズナママ
「え…っと」
私達が真顔でアンナ先生を
見つめると、何かを察したのか
一層焦ったようだった。
そこに颯爽と救いの手を
差し伸べたのがケンジ先生だ。
ケンジ先生
「アンナ先生、
このあとの確認を
ちょっとしたいので、
今いいですか?」
そう言って大きな木の陰に
アンナ先生を連れて行った。