夫
「アンナ先生!
そこは木の根っこが出ていて
危ないですよ!
躓かないように
注意してくださいね」
リリカパパ
「リリカ~、
もっと先生のそばによって、
お話をちゃんと聞くんだぞ」
ナズナパパ
「アンナ先生、
喉が渇きませんか?
僕、飲み物を
用意してきましょうか!?」
腹が立つどころか
寧ろ滑稽なくらいだった。
「あらあら、アンナ先生ったら
パパたちにも人気ね~」
って苦笑の声すら、
他のクラスメイトのママからも
聞こえてきたほど。
30代のオッサン連中が
鼻息荒く群がる様子に、
さすがのアンナ先生も
困惑の色を隠せない。
なんとか距離を
置こうとするものの、
オッサン連中は却って
唯一の彼氏ポジションを
死守しようと躍起になる。
ここに
地獄の無限ループが完成した。
合掌。
とはいえ、もとはといえば
妻子持ちのパパを
手玉に取ったつもりのアンナ先生の
自業自得なのだけども。
このあたりでランチタイムに突入。
我が家はアンナ先生のそばに
素早く陣取った。
夫の動きに感服だ。