レクリエーション当日、
保育園から貸切のバスで
出発前に点呼があった。
担任の先生が園児1人1人と
保護者の確認を行う。
アンナ先生
「次は…アミちゃんと
アミちゃんママ、アミちゃんパパ…
ふぁ!?」
夫の名前を呼んだ時、
アンナ先生が一瞬ぎょっとした
表情をみせた。
すぐに取り繕ったけど。
アンナ先生「あれ?
パパも参加だったんですね」
と平静さを装うアンナ先生。
そこへバスに同乗する
園長先生が割って入った。
園長先生
「そうなの。
数日前にお問い合わせが
あったのだけど、バスに
空席もあったので、
一緒に来て
いただくことになったんですよ」
とナイスアシスト。
夫は、
夫「はい!
娘共々よろしくおねがいします!」
って無邪気に返事してた。
で、リリカちゃんファミリー、
ナズナちゃんファミリーを
呼ぶ時も、アンナ先生はちょっと
挙動不審になってて、
私は忍び笑いを
漏らしそうになった。
バスに揺られて小1時間ほどで
目的地の公園に到着。
子供たちは思い思いに遊び始めた。
それでも担任の先生たちは人気で、
引く手あまただった。
その中で異様に目を引いたのが
アンナ先生とその周囲。
うちの夫、リリカパパ、ナズナパパ
それぞれが自分と手をつないだ娘を
出汁に、アンナ先生の気を引こうと
必死なのだ。