ある日を境にいきなり変わった娘…【9】

 

「娘宛に、手書きで

気味の悪いメッセージを書くのを

やめてもらえないでしょうか」

 

コンドウ

「僕がモモカさんに

そんなことを?

モモカさんの

被害妄想じゃないですか?

 

最近、クラスの

女子からもモモカさんの

虚言が酷いと相談を

受けてるんですよね~。

今度は僕が

ターゲットになっちゃかな?ww」

 

モモカが

嘘つきだと言いたいらしい。

 

「学年主任の先生や

校長先生にお話しします」

 

コンドウ

「はっ!w

どうぞwどうぞ!w

そんなことで上は動きませんよ。

 

余計なことはしない方が

モモカさんのためですよ」

 

そう言って一方的に

通話を切られてしまった。

私は丁度帰宅した夫と、

モモカ本人を

交えて話し合いをした。

 

「俺、明日会社を休む。

こういうのは

早めに動いた方がいい」

 

と、静かに宣言した。

 

モモカの前で夫が自身を

「パパ」ではなく

「俺」と呼ぶのは

よほどの場合だけだ。

 

モモカも私も息を呑んだ。