そしてハッとした。
…毎日こんな文面を
直接手渡されていたモモカは、
一体どんな気持ちだっただろう。
普通は学校に行きたくないと
言い出してもおかしくない。
それなのに、独りで黙って…。
私は唇を噛んだ。その時…
モモカ
「ただいま…」
モモカが帰宅した。
私
「モモちゃん、お帰り。
…ちょっと
お部屋に来てくれるかな?」
私がそう言うと、
モモカは黙って部屋に入った。
私
「モモちゃん、ゴメンね。
ママ、お部屋のお掃除をしたの。
そうしたら…」
と、手にした学級だよりの
残骸を見せると
モモカ
「…マ、ママ、ママー!
うわあああん!」
モモカは私に抱き着いて
大声で泣き出した。
もう私とほとんど背丈が
変わらない娘を支えるのは
正直大変だったが、
私はしっかりと受け止めた。
私
「…ごめんね。
気づけなくてごめんね…」
気が付いたら私も泣いていた。