ある日を境にいきなり変わった娘…【7】

 

そしてハッとした。

 

…毎日こんな文面を

直接手渡されていたモモカは、

一体どんな気持ちだっただろう。

 

普通は学校に行きたくないと

言い出してもおかしくない。

それなのに、独りで黙って…。

 

私は唇を噛んだ。その時…

 

モモカ

「ただいま…」

 

モモカが帰宅した。

 

「モモちゃん、お帰り。

 

…ちょっと

お部屋に来てくれるかな?」

 

私がそう言うと、

モモカは黙って部屋に入った。

 

「モモちゃん、ゴメンね。

ママ、お部屋のお掃除をしたの。

 

そうしたら…」

 

と、手にした学級だよりの

残骸を見せると

 

モモカ

「…マ、ママ、ママー!

うわあああん!」

 

モモカは私に抱き着いて

大声で泣き出した。

 

もう私とほとんど背丈が

変わらない娘を支えるのは

正直大変だったが、

私はしっかりと受け止めた。

 

「…ごめんね。

気づけなくてごめんね…」

 

気が付いたら私も泣いていた。