ある日を境にいきなり変わった娘…【2】

 

正直、私は中1の時に

お世話になった

ハタナカ先生にまた担任に

なってほしいと思っていた。

彼女は30代でベテランという

年齢ではないけれど

厳しさの中に優しさと

愛情があふれる

素晴らしい先生だったのだ。

 

だから、担任が変わると

知って少しがっかりしてしまった。

 

若手の体育の先生という点でも

少し不安があった。

 

しかし、コンドウ先生の

学級だよりに何度か目を通して、

自分の偏見が恥ずかしくなった。

 

学校での行事予定の他、

その日にあった、

生徒のささやかながら成長を

感じさせられるエピソードなども

掲載されていたからだ。

 

毎日学級だよりを

毎日発行するのも大変だし、

生徒の美点を見つけ続けるのだって

簡単ではない。

彼も良い先生ではないか、と。

 

中1・中2と先生に恵まれ、

モモカは幸せだな、

と呑気にも

その時の私は思っていた…

 

ところが、

GWが明けたくらいから、

モモカが

学級だよりを私に見せなくなった。

 

同時期に、夫とも

口を利かなくなった。

「おはよう」「おやすみ」

といった必要最低限の

挨拶はするが、その他は

「ううん」「平気」

「何でもない」を繰り返すばかり。