ある日を境にいきなり変わった娘…【1】

 

私はトウ子。

43歳の主婦で子どもは

この春、中学2年生になった

一人娘のモモカがいる。

 

夫と娘とは良好な関係で、

近所でも

仲良し親子だとよく言われる。

 

実際、モモカは

反抗期とは無縁だった。

年頃の女の子にしては珍しく、

パパ大好きっ子だ。

2人には

読書という共通の趣味がある。

 

「ただいま。

 

今日、本屋でモモカが

読みたいって本があったから

買ってきたぞー」

仕事から返って来た夫が

モモカにそう声を掛けると

 

モモカ

「おかえりなさい。

本当!?

わあ!パパ、ありがとう!」

とモモカもはしゃいで

夫の首に飛びつく。

 

「モモカが読み終わったら、

パパも読んでいいかい?」

モモカ

「うん、もちろんだよ!

すぐに読んじゃうね!」

 

「おいおい(笑)

しっかりと内容を味わって

読んでくれよ。

その方がパパも嬉しいから」

モモカ

「はーい!

わかったよー(笑)」

 

こんなやり取りが日常だ。

モモカは学校でも

お友達や先生にも恵まれている。

 

今年の担任の先生は

コンドウ先生という

20代の男性体育教師だ。

体育の先生らしく熱血漢で、

生徒指導も熱い。

毎日学級だよりのプリントを

作成して配布するほど

生徒を気にかけている。