モラハラ

高熱の私に酒をぶっかけてきた 【13話】

 

私一人に夫と義実家の

対応をさせてなるものかと、

応援で駆けつけてきた両親も

これには呆れた顔をしていた。

 

「私、お2人が怒鳴り込んできて、

私のことや実家のことをどう言ったのか、
 
忘れてませんから。
 

【非常識】、【根性が曲がった女】

 

あ、そうそう。

【自分がやったことを

人に擦り付けるような下賤な者】
 
…でしたっけ?

 

下賤な者は一体誰でしたっけ?
 
ご立派なお家から、随分と
 
下賤な者が出たものですねぇ」

 

「ちょっと、

本当のことでも言いすぎ…」

 

「そのくらい、大目に見てやれ」

 

両親が私の後ろで、小声で

私を諫めるべきかどうか、

小競り合いをしていたが無視。

 

「謝罪もナシに減額を申し出るとか、

本当に非常識だし自分勝手ですよね!
 
笑っちゃう」

 

思いっきり馬鹿にしてやったら

 

義父

「スマン」

 

義母

「すみません」

 

と、やっと謝罪の言葉を口にした。

常識的な大人なら、そこは

【申し訳ありませんでした】だろうが!

 

「へ~。いい年してるのに

謝罪の言葉も正しいものを

選べないんですね?」

 

と煽ったら、さすがに両親から

ストップをかけられた。