モラハラ

高熱の私に酒をぶっかけてきた 【2話】

 

私は熱のせいで全身がだるく、

鈍い痛みもある。夫の出勤時、

私は夫に自分の体調を伝え、

 

「悪いけど、今日は
 
お弁当が作れなくて…。お昼は
 
買って済ませてほしいの」

 

そう言うと

 

「はあ!?
 
パート主婦の分際で、
 
なにぶっこいてんの!?

 
チッ、今からじゃ間に合わないから、
 
昼は買って食うけどさ!
 
本当、使えない嫁だよ」

 

…と、吐き捨てて出勤していった。

私はなんとかお粥を作って、

息子と一緒にウトウトしていると

気づけば夕方になっていた。

まだ熱も倦怠感も収まらない。

 

終業時刻を見計らって、

私は夫に電話を入れた。

 

「まだ具合い悪いの。
 
本当に悪いけど、夕飯は
 
何か買って帰ってきてほしいんだ…」

 

声を出すのもヒリヒリするが、

スマホで文字を打つ方がしんどい。

 

「またかよ?なんで丸1日かかっても

熱も下げられないわけ?

 

はー!もういいや、
 
俺は外で食べて帰るから」

 

食べて帰るって…。

 

「私達の分は…?」

 

「知るかよ、自分の不始末は
 
自分でつけろよ!」

 

そう言って、夕飯を外食で済ませた夫は

本当に手ぶらで帰って来た。

 

私はそれを見て、できるだけ

胃と喉に優しそうなものを

ネットで注文した。

配達時間内で本当に良かったと思う。

 

届いた夕飯をなんとか

息子と一緒に食べていると、

夫が風呂から上がって来た。