浮気

浮気男に愛犬がブチギレ!衝撃の結末とは… 【14】

 

コテツは私の足元に

しゃがみ込むと、

カナメとウイナに向かって再び

唸り声を上げて威嚇し始めた。

 

私を2人から

守ってくれている。

その姿に、胸が熱くなる。

 

一方、カナメとウイナは

自分のケガの痛みのあまり、

泣き叫んでいて

コテツのことなど

目に入っていない様子だった。

 

部屋は静寂に包まれた。

 

しかし、その静寂は

長くは続かなかった。

 

動物の咬傷ということもあり、

私は救急車を呼んだ。

 

まもなく到着した

救急車により、

カナメとウイナは

搬送されていった。

 

私はすぐに

飛び散った血を片付けた。

 

次に浮かんだのは

義両親の顔だった。

いくら浮気したからといって、

コテツが

噛みついてしまったのは

良くないことだ。

 

カナメが悪意を

持ってあることないことを

義両親に吹き込むよりは、

先に事情を説明しておいた方が

よいのではないだろうか。

 

もしかしたら、

それで義両親まで敵に回って

しまうかもしれないけれど…。

 

私はすぐに義母に連絡を取り、

謝罪と事の顛末を

包み隠さず報告した。