キクノ
「助けて!カナメ!」
思わず叫んでしまったが、
カナメは高みの見物を
決め込み、面白いものを
見るかのようにニヤけていた。
助けを求めても
無駄だと悟った。
私は必死に
抵抗しようとしたが、
ウイナの腕力は予想以上に
強かった。
彼女は私の髪を掴み、
顔を窓に押し付けた。
キクノ
「やめて!お願い!」
私は叫んだが、
ウイナは聞く耳を持たない。
ウイナ
「うるさい!
さっさと消えろ!」
彼女は窓を開け始めた。
私は必死に抵抗するが、
力の差は歴然。
窓が開くにつれ、
冷たい風が吹き込んでくる。
二階からの落下。
それが意味することを
考えると、背筋が凍る。
キクナ
「やめてっ!」
私は絶叫。
けど、ウイナの力は
緩むどころか、
さらに強くなる。
窓が完全に開いた。
ウイナは私の体を
持ち上げ始めた。
ウイナ
「さよならw」
と彼女が言った瞬間、
私は目を閉じた。
これで終わりなの…?
その時、突然…