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浮気男に愛犬がブチギレ!衝撃の結末とは… 【4】

 

カナメの言葉にカナメの両親は…

(便宜上義両親としておく)

すごく喜んだ。

 

私は自分よりも年上のカナメに

両親が揃っていることがすごく

羨ましかった。

 

そんな私の気持ちを知ってか

知らずか、義両親は私に

とても良くしてくれた。

 

それからは私の家に

義両親も遊びに

来てくれるようになった。

不思議なことに

義両親がいる時は、カナメと

一緒でもコテツは

とても大人しく、尻尾を

千切れんばかりに振って

愛想を振りまいていた。

 

そんなかんじで、

ゆる~くのんびり、

いつかは結婚するんだろうと

日々を過ごしていた。

 

ある日、私は仕事を早く

切り上げられたので、

すぐに帰宅することにした。

 

出先での用が予想外に

早く済んだから、上司に報告。

直帰の許可が出た。

 

いつもより

2時間ほど早い帰宅。

 

カナメも驚くだろうな、と少し

楽しみな気持ちになった。

 

家まであと数ブロックという

ところで、突然、

犬の激しい吠え声が

聞こえてきた。

 

最初は気にも留めなかったが、

その声が異様に大きく、

しつこく続くので、

首をかしげた。

 

こんなに無駄吠えする犬、

近所にいたっけ?

 

そう思いながらどんどん家に

近づくにつれ、犬の声は

ますます大きくなっていく。

 

不思議に思いながら

歩を進めると、その吠え声が

どこか聞き覚えのある声音に

聞こえてきた。

 

まさか…。

 

私の脚が自然と早くなる。