ずぱっと一言で
切り捨てられた。
ひどい。
切り捨てご免か!?
心の中でつっこむ。
義母はツーンと
すました顔で、
家訓ですと言った。
達筆すぎて読めないよ、
こんなの。
そう思っていたら、
急にコピー用紙を
冊子状にまとめたものを
手渡された。
いきなり現代に
タイムワープした感じ。
こっちは読める。
家訓・現代訳って
書いてある。
しかも印刷で。
義母
「まあ、学が
無いくらいは予想済みです。
こちらに、あなたでも
読めるよう
清書してあります。
きちんと目を通すこと」
私
「あ。はい」
義母
「当家は分家です。
本家のしきたりに
従うのが筋、
何ごとも本家にならって、
名を辱めないように」
私
「あ。はい」
私は、ぽっかーん。
とりあえず
返事だけはしておいた。
時代劇ごっこに
付き合わされるの、
確定みたい。
夫に相談した方がいいかな。