嫁いびりにウンザリしたので離婚を突きつけると大変な事になった 【8話】

 

ずぱっと一言で

切り捨てられた。

ひどい。

切り捨てご免か!?

心の中でつっこむ。

義母はツーンと

すました顔で、

家訓ですと言った。

達筆すぎて読めないよ、

こんなの。

そう思っていたら、

急にコピー用紙を

冊子状にまとめたものを

手渡された。

いきなり現代に

タイムワープした感じ。

こっちは読める。

家訓・現代訳って

書いてある。

しかも印刷で。

義母

「まあ、学が

無いくらいは予想済みです。

こちらに、あなたでも

読めるよう

清書してあります。

きちんと目を通すこと」

「あ。はい」

義母

「当家は分家です。

本家のしきたりに

従うのが筋、

何ごとも本家にならって、

名を辱めないように」

「あ。はい」

私は、ぽっかーん。

とりあえず

返事だけはしておいた。

時代劇ごっこに

付き合わされるの、

確定みたい。

夫に相談した方がいいかな。