義母
「今日からは、
お客様扱いしませんよ。
あなたは嫁です」
おごそかに、
義母から告げられた。
やっぱりそう来たかぁ。
覚悟していたので、
どきっとはしたけど、
びくっとはしなかった。
私は、しおらしく
頭をさげた。
義母
「ついては、当家の
家訓を申し渡します」
ん?今なんて?
とうけ?
こっちも時代劇…
義母は、とてもとても
古い半紙を、
何と巻物状に丸めたものを
差し出してきた。
こういうの
時代劇で見た事ある。
書状ってやつ?
巻物の表紙には、
物凄い達筆で
何か書いてあった。
崩し字だとは
見当がついたが、読めない。
私
「あの、お義母様。
すみません…
なんと書いてあるのか
読めません…」
義母
「あら、学が無いのね」