夫
「脅かしちゃったよね。
心配しないで。
キヌ子は絶対に守る
僕だって、
あんなの付き合い切れない」
夫も悩んでいたみたいだ。
まあ…そうだよね。
学校でも、
さぞ浮いちゃったと思う。
みんなが現代を
生きているのに、
夫だけ江戸時代 …
だもんねえ。
最初は、正直に言って
震えあがっていた。
もう、何なら結婚止めますと
言いたいくらいだった。
だけど、この人は
放っておけないっていう
気持ちがわいてきた。
少しがんばってみようと。
新婚旅行が終わり、
本家ご挨拶の前に、
まずは義実家へ
ご挨拶だった。
こちらのお宅も、
本家ほどではないにせよ、
豪邸だ。
私達は、新婚ということで、
とりあえずは駅前の
賃貸マンションに住むことを
許されたんだけど、
いずれは同居になるだろう。
ここを維持するの、
大変そう。
居間で一通りの挨拶が
終わると、
義母に呼ばれて、
私だけ別室へ。
そう…私だけ