夫
「母さんの言う通りだな。
いい学校を出たから、
学歴を鼻にかけてるって
聞いてる。
こざかしい事ばかり
言いやがって」
夫も全く話にならなかった。
本当に、分担するとか
助け合うとか、
そういう思想が無いのか、
それともわざと
はぐらかしているのか。
私には区別がつかなかった。
ただ、まともに話し合う気は
ないという事だけは、
よく分かった。
だんだんと離婚が
頭の中にちらつき始めた。
思い切って、別居を
提案しようかと
考えた事もある。
子ども達に、やんわりと
意向を聞いてみたところ、
意外にも二人は
家族一緒がいいと答えた。
ナツ
「お友達はみんな、
パパとママが
一緒なんだもん」
ハル
「みんな一緒だよねー」
そう言われてしまっては、
別居を強行もしかねた。
私の仕事は、
シーズンによって
勤務時間にばらつきが
出来る。
義母と別居時代、
夫と子ども達が
寝静まった後に
やっと帰宅という事も、
よくあった。
その当時は、夫は割と
子煩悩だったのに、
今となっては。