嫁いびりに嫌気がさし離婚して出て行くと事態に事態に気づいた姑が顔面蒼白【5話】

 

何を言っても

聞いてくれないので、

私が折れるはめになった。

ひどい態度だ。

同居を頼み込んできた時の

 

「苦労はかけない。

困った事があったら

何でも相談に乗るし、

おまえの望む通りにする。

キヌ子だけが頼りなんだ」

 

などと言い、必死の

顔つきで頭を深く下げた、

あの様子とは

全く違っていた。

親子そろって

二重人格かと思ったほどだ。

同居は、

幸先の悪いスタートだった。

その後も、

義母の無理難題は続いた。

他には親戚からの強引な

お願いもあり、私は

あっというまに疲れ果てた。

親戚の方は、

一度は断ったのだが、

その後が悪かった。

部屋で姉妹が寄り添って、

しくしく泣いている姿を

見た時、また何か

言われたのかと

絶望的な気分になった。

 

「二人とも、

どうしたの?」

 

ナツ

「おばあちゃんに、

ばかって言われたの。

ハーちゃんは、

手を叩かれた」

 

びっくりした。

確かに、ナツは

妹の手の甲をさすっている。

自分も同じ目に遭ったから、

痛みが分かるのだろう。