私
「何をするんですか!?」
義母
「6歳の子供が
出しゃばるんじゃないよ。
母親に言ったんだよ」
子どもの躾には、
どう考えても
ふさわしくない。
私は、泣きべそをかいた
ナツを抱き寄せ、
手をさすってやりながら
私
「それならそうと、
分かりやすく
指示してください。
そんなきつい言い方は
無いでしょう」
義母
「気が利かない
あんたが悪い!!」
あまりの急変ぶりに、
私はとまどった。
義母は、見かけだけが
いつもの義母、
しかし中身は別人。
そうとしか思えなかった。
結局、お茶は私が運んだ。
娘達は何のために
呼ばれたのか…
子どもの目の前で、
母親である私を
叱りたかったのだろうか?
訳が分からなかった。
以来、ナツは義母に
苦手意識を持ったようだ。
ハルも、幼いなりに
思うところが
あったのかもしれない。
別居していた頃には、
義母を慕っていた様子が
あったが、同居を機に
近づかなくなった。
それがまた、義母には
気に食わなかったようだ。