嫁いびりに嫌気がさし離婚して出て行くと事態に事態に気づいた姑が顔面蒼白【2話】

 

「あの、…お義母さん?

どういった事ですか?」

 

義母

「お茶を入れるから

手伝ってと言ったときよ。

ナツもハルも、

ぴくりとも

しなかったじゃないの。

あんた、女の子に

どういう躾をしてるのよ」

 

義母が怖い顔をする理由は、

娘が二人とも手伝うと

言わなかったからのようだ。

何を言っているのか、

全く分からなかった。

まあ確かに、

まだ3歳のハルはともかく、

ナツは小学校一年生だ。

家の手伝いという感覚を

持たせるべき年齢と

言えるかもしれない。

だとしても、お茶出しに

駆り出すには早すぎる。

 

「それは

気が付きませんで、

すみません」

 

義母

「何がすみませんよ。

今からでも、あの子達に

手伝うよう言いなさい」

 

義母は語気を荒くして

命令してきた。

やむなく、リビングに戻り、

二人を呼んだ。

ハルまで呼ぶ必要はないと

思ったのだが、

見学させるという

趣旨かとも考えた。

 

義母

「お茶が入ったから、

持って行って」

 

義母がそう言うと、

ナツが手を伸ばした。

そのとたん、

何と娘の手を

ぴしりとはじいた。