私の両親は娘が物心つく前に
他界しており、娘にとって義両親は
唯一の祖父母。
娘本人が、
カノン
「パパと会うのは嫌だけど、
おじいちゃんとおばあちゃんには
これからも会いたいな」
と言うので、その旨を
義両親に伝えたんだ。
そうしたら、
義父
「もうカノンちゃんには
会えないかと思った…!」
と男泣きに泣いていた。
義両親は私に対しても
終始親切だったし、初孫にして
唯一の女孫であるカノンを、
それはもう目に入れても
痛くないほど
可愛がってくれていた。
だから、カノンとの面会は
私としても望むところ。
まあ、こうやって決着がついたのは
つい先月のことなので、
夫とキラリのその後の情報は
まだ手に入っていない。
けれど、私と娘の人生には
大切な人達がしっかりと残って、
害になる人達は消えてくれた。
これでもう十分だと思ってる。
幸いなことに人手不足から、
私はパート薬剤師から正社員へ
昇格の打診も受けている。
責任が重くはなるけれど、
資格持ちだから同年代の平均的な
男性サラリーマンと同等か
それ以上に稼げるようになるしね。
カノンが進路を選ぶ時に
経済的理由で断念しないように、
これからも頑張るつもり。
終わり