夫とキラリは力を合わせて
苦境を乗り越える…
なんて殊勝な考えには至らず、
破局。
そして夫は上記の事情を私と娘に
洗いざらい話し、
復縁を求めてきた。
ツカサ
「本当に俺が馬鹿だった。
一時の気の迷いと言うには
大きな罪を犯してしまった。
だけど、俺にはもうトウ子と
カノンしか残されてないんだよ。
頼む。もう1度、
家族としてやり直してくれ」
そうやって縋って来たけれど、
私たちが許せるはずもなく。
私
「え、無理w」
カノン
「え、無理!」
と、またしても
私と娘の声がハモッてしまった。
私
「横領って犯罪だよね。
私、犯罪者と同じ空気を吸うの、
無理。
今すぐ出てってよ」
ツカサ
「待てよ、
まだアパートが決まってなくて」
私
「私とカノンに関係ない。
実家に荷物くらい置けるでしょ?
さっさとまとめてどっか行って」
家は離婚の際の財産分与で
私の物になっていた。
引越し先が見つからないとのことで
夫がまだ家にいたけれど、
いい機会なので追い出した。
その後、義両親から夫の浮気を
詫びる電話がかかって来たけど、
どうも横領のことは知らない
雰囲気だった。
なので、丁寧に教えて差し上げた。
義母、泣いてたよ。可哀想に。
結局、夫は大激怒した義両親にも
詰られて、義実家から追放処分w
なぜ知っているかと言うと、
義両親から直接聞いたから。