子どもには両親が
揃っていた方がいい、
まして親子仲は悪くないのだから…
そんな心配をよそに、
娘はアッケラカンと
私に離婚を勧めてきた。
更に夫に追撃を加える。
カノン
「離婚した後って私、
ママについて行っていいんだよね?
そしたら、もう2度とパパには
会いたくない。
あ、もしかして会わないと
ダメだったりする?」
私
「あ、あのね。カノンちゃんが
嫌なら会わなくてもいいんだよ?
無理やり会わなきゃダメって
決まりはないから」
カノン
「な~んだ、
心配して損しちゃった」
夫は、
ツカサ
「嘘だろ…カノン」
と魂が抜けた表情をして、
床にへたり込んでいた。
私
「ああ、慰謝料と養育費は
しっかり請求させてもらうから。
1,000万。
一括で用意してね。
じゃ、また後日、
正式に連絡するから」
呆然自失の夫にこう告げて、
修羅場は強制終了。
後日、私が依頼した
弁護士先生の事務所で、私と夫、
浮気相手の社長令嬢・キラリと
会って書類を
取り交わすことになった。
娘も同席したいというので、
事務所に連れて行った。