一度も怒った事のない私

結婚してから一度も怒った事のない私が爆発した日【11】

 

子どもには両親が

揃っていた方がいい、

まして親子仲は悪くないのだから…

 

そんな心配をよそに、

娘はアッケラカンと

私に離婚を勧めてきた。

 

更に夫に追撃を加える。

 

カノン

「離婚した後って私、

ママについて行っていいんだよね?

 

そしたら、もう2度とパパには

会いたくない。

あ、もしかして会わないと

ダメだったりする?」

 

「あ、あのね。カノンちゃんが

嫌なら会わなくてもいいんだよ?

無理やり会わなきゃダメって

決まりはないから」

 

カノン

「な~んだ、

心配して損しちゃった」

 

夫は、

 

ツカサ

「嘘だろ…カノン」

 

と魂が抜けた表情をして、

床にへたり込んでいた。

 

「ああ、慰謝料と養育費は

しっかり請求させてもらうから。

1,000万。

 

一括で用意してね。

じゃ、また後日、

正式に連絡するから」

 

呆然自失の夫にこう告げて、

修羅場は強制終了。

 

後日、私が依頼した

弁護士先生の事務所で、私と夫、

浮気相手の社長令嬢・キラリと

会って書類を

取り交わすことになった。

 

娘も同席したいというので、

事務所に連れて行った。