私はもう、出せる膿は
出してしまおうと思った。
なので、浮気の件も
ここでぶつけることにした。
私
「話はこれだけじゃないわ。
私があなたのことが
心底イヤになったのはコレよ」
そう言って私は興信所が
撮影してくれた写真を
ダイニングテーブルに並べた。
夫の顔は青を
通り越して白になっていた。
ツカサ
「…っ!!
どうして、どうして…。
これは、なんで…」
私
「どうしても
こうしてもないでしょうが。
自分が何をしていたか
わからないとは言わせないわ。
子どもだっているのに、汚らしい」
もう、ど修羅場である。
ここに、騒動に気づいて2階から
降りてきた娘が加わった。
カノン
「ママ、どうしたの?
パパ…?
パパがママを怒らせたの?」
娘はもう8歳。下手なウソは
後で娘を傷つけるかもしれない。
そう考えた私は、
娘に正直に向き合い、
全ての事情を話した。
夫が口を挟んで
言い訳をしようとすると、
カノン
「パパ、
今はママのお話し中。黙ってて」
と娘がシャットアウト。
人の話を最後まで聞く、
イイ子に育ったようだ。