私はトウ子。39歳。
一つ上のツカサと9年前に結婚した。
結婚1年目で1人娘を出産。
カノコは
現在8歳の小学2年生に。
妊娠前は薬剤師として働いていた。
私の妊娠が発覚すると、
夫のツカサが
ツカサ
「大事な時期に
何かあっては大変だ。
トウ子には申し訳ないけど、仕事を
辞めて専業主婦になってほしい」
と言い出した。
私としては収入が減ることに
不安があったものの、夫の気持ちも
理解できたので承諾。
出産後も家事に育児にと追われ、
あれよあれよという間に
娘は小学生になっていた。
この間、夫は私に対して
「働け」と
せっつくことはなかった。
寧ろ、家のことを
きちんとすることを
私に求めてきた。
私も、夫が稼いでいるのだから
せめて居心地のいい家に
なるようにと、掃除に洗濯、
炊事には特に力を入れてきた。
けれど、それでも夫の目線では
不十分なこともあるようで、
ツカサ
「おい、今日の
この味噌汁は何だ！？
味が薄くて
飲めたもんじゃないぞ！」
とか、
ツカサ
「このシャツ、
部屋干しにでもしたのか？
なんかカビ臭い！」
ツカサ
「カノンの玩具が
1つ転がってるじゃないか。まともに
片付けもできないのか！？」
重箱の隅をつつくレベルの
イチャモンをつけてくる。
