これで私は
全てを察した。
こいつはマナミを
公園に
置き忘れてきてる。
家はすぐに
着の身着のまま
家を飛び出し近くの
公園へ向かった。
辺りはすでに
暗くなってきていて
気温も下がっている。
もしマナミが本当に
放置されている
のだとしたら
寒くて怖くて
たまらないだろう。
そう思うと心が
張り裂けそうになり
自然と涙が
溢れてきた。
そこから先のことは
よく覚えていないが、
気が付いたらマナミを
抱きしめたまま公園の
ベンチに
へたり込んでいた。
警官
「…あの！
大丈夫ですか！？
どうかされましたか？」
呼びかけてきた
おまわりさんの声で
ようやく
我に帰ったくらいだ。
どうやら近所の人が
公園に怪しい女性が
いると通報したらしい。
