弟達の目当ては、
用意される夕食と、
お小遣いだ。
私にはどうしても
理解できないのだが…
父は、弟とその妻、
まだよちよち歩きの幼児に
寿司だうなぎだ釜めしだ
と豪華な食卓を準備して
お小遣いを渡す。
なんで、そんなに
お金をばらまきたいのか。
私は不思議で
たまらなかった…
サトルとモエカの
子どもは男の子だ。
男子優先的な価値感が
支配している我が家で、
跡継ぎの男子というのは、
それはそれは大事にされる。
私からすれば、
大事にする方向性が
間違っているんじゃないの?
と思う。
だって、2歳にもならない
子に、1万円もの
お小遣い、必要?
ま、全部モエカの
ブランド品や美容、
アクセサリー代に
なっちゃうんだろうけどね。
勝手に散財するだけなら、
まだいい。
他人事だから。
問題は、どう考えても、
サトルとモエカの失礼夫婦を
調子に乗せているんじゃないかって事。
サトル
「俺は姉さんと
違うんだよ」
モエカ
「跡継ぎはうち。
何たってうちには、
サトルだけじゃなくて、
男の子がいるんですから」
だってさ。