義姉夫
「やめてよぅ!
それは商品、やめてぇ、
めちゃくちゃに
しないでぇーっ!」
大事なプラモの箱を噛まれ、
ひっかかれ、商品価値を
ゼロ以下にされた。
ただでさえ不良在庫気味
だったのに…
犬に遊ばれた跡がつけば、
確実に売れない。
義姉夫
「これじゃぁ、
売れないよぅ。
借金返せないやぁ」
ユミ
「えっ!?
知らないわよ、私!?」
義姉夫
「知らないって
言っても無駄だよぅ。
おまえの名前も
借りてるからねっ!」
ユミ
「はぁ!?」
あーあ。
せっかく私が
整理してあげたのに。
またもや勝手に借金を
押し付けられたわ。
義姉は、絶望的に
男を見る目が無いのだろう。
もう助けない。
この家を追い出されても、
手は差し伸べないからね。
宣告すると、
夫婦はぎゃーぎゃー騒いだ。
しかしコウジが叱りつけ、
改めて、私が義実家を
救った話を聞かせたところ…