周囲の利便性は
いいけれど、
家の造りは相当古くて
使いにくい。
持ち主が転勤で、
いずれ戻るが、
犬は連れていけない。
お世話を条件に、
格安で貸すと
いう代物だった。
転売ヤーの大事な商品が、
あっというまに
犬達のおもちゃに
なるかもだけど。
お世話に手を抜けば、
バレた時に契約
打ち切りになるけど…
いいんだよね?
私
「持ち主に説明します。
許可が出たら
すぐ移ってくださいね?」
ユミ
「いちいちうるさいわ。
指図しないでよ、
年下のくせに!!」
私
「他に聞きたい事は?」
ユミ
「うるさいって、
言ってるでしょ。
年下!!!」
こればっかりだな、この人。
ま、本人がうるさがるから、
説明は省略でいいよね。
ユミの破談は、
単純な話ではなかった…
元婚約者の男ったら、
借金を作ってユミに
押し付けようとしていた。
それが、義母の大反対の
理由だったのだ。