心配になって、
私はコウジを誘い、
リビングから離れた。
昔のコウジの部屋に行き、
義母の件を話そうと
思ったのだ。
コウジ
「何だこりゃ!?」
部屋のドアを開けた瞬間、
コウジは叫んだ。
中をのぞいた私も、
一緒になって
私
「何よこれ!?」
声をあげてしまった。
数えきれない、
フィギュアの箱の山!
ネットニュースで
見た事がある、これは
超人気アニメの
フィギュアじゃない!?
コウジ
「あいつ、
転売ヤーか…」
嫌悪感たっぷりに、
コウジが言った。
私も同じことを思った。
しかもこの様子、
ひょっとして、
売れる見込みが無い在庫を
抱え込んでいるのでは!?
…ぞっとした。
自室を倉庫代わりに
されているコウジは、
かなり頭にきているようだ。
私は、義母が心配だった。