兄弟・姉妹

新しい家に引っ越すと聞いた義姉が家を奪った結果【9話】

 

決していい気分とは

言えないけれど、

義母のためにもなるなら。

私は、大人の対応を

心がける事にした。

実を言うと、

こちらにもちょっとした

事情が出来た。

近距離別居は

変わらないが、

住所を移動する。

その挨拶もかねて、

夫婦で実家へ顔を

出そうとなった。

私にとっては約2年ぶりの

義実家訪問だった。

義母は疲れた顔を

していたが

私達を玄関で出迎え、

喜んでくれた。

 

ユミ

「何の用?」
 

…相変わらずだった。

いきなり気分が落ちる。

義母の言葉を借りれば、

何ですぐ喧嘩腰に

なるのだろう。

 

「ご挨拶に伺いました。
 
ご結婚、
 
おめでとうございます」

 

 
ユミ

「いらないわよ、
 
そんなどうでもいい挨拶w」

 

鼻であしらわれた。

横に、義姉夫が

いるというのに、

全方向喧嘩スタイルは

健在で、

驚く以上に感心する。