これはこれで、びっくりだ。
どんないきさつ
だったのだろう。
驚いた私に構わず、
コウジは話を続けた。
コウジ
「そう。
母さん、大反対でね」
まあ、どこにでも
ある話だと思う。
そんな年の差婚と聞いて、
まぁ良かったわねとは
言えないに違いない。
ちなみに、一回り以上
離れていたらしい
コウジの話によると、
義母の反対で縁談は
こじれてしまい、
ごたごたがあったそうだ。
しかも、そのごたごたの
後始末が、
まだついていない。
私
「詳しく訊いてもいい?」
コウジ
「いいよ。
まあ、俺もあんまり
よく分からないけどね。
姉さんの問題だから」
簡単な説明を聞き、
ユミがこじらせた原因に
ついて、何となく
察しがついた。
これは根深い問題だわ。
解決方法は…
…あるにはある。
ただ、何よりも
私の決心が問題だ。
熟慮の結果、決心がついた。