いい気分はしないが、
いなくなってくれれば、
話はもっと進む。
義母にも夫にも、
丁寧に謝って貰ったし、
もう会わなくてもいいとの
お墨付きも頂けた。
接触の機会が無いなら、
嫌われたって、
別にいいや。
そのくらいに思っていた。
同居はしない。
その代わり近距離別居で、
何かあったらすぐ顔を出す、
必要に応じて
様子を見に行く
という事になった。
妥当なところだろう。
新居として目を
つけていた物件は、
義実家から
徒歩約10分という
立地だった。
ちょうどいい。
義母の様子を
見に行くのも、
基本的にはコウジが
担当してくれる。
コウジ
「姉さんには
困ったもんだよな。
ごめんな…
嫌な思いさせたな」
義実家を出て、
帰る道すがら、
コウジに
ずっと謝られ続けた。
彼も、義姉には手を
焼いているらしい。
めちゃくちゃ強烈だもん。