マザコン夫に愛想をつかし離婚した結果 【16話】

 

やっと、マサキは

母親の悪い癖を事実と

認識したようだが、

もう遅い。

誰かが本気を出して、

興信所に依頼したら、

すぐ住居がばれるだろう。

 

マサキ

「帰って来て!
 
今すぐ!お願い!」

 

 
義母

「お願い!
 
トウ子さんだけが
 
頼りなのよ!!」

 

 
近くにいたらしい義母も、

泣きながら

説得に参加してきた。

冗談じゃない(笑)
 

トウ子

「言いたい事は、
 
それだけですか?
 
あなた方が居る限り
 
私は帰りません。
 
ついでに、離婚の意思も
 
変わりません。
 
催促電話?知りません」

 

そう言って、

電話を強制終了。

後先考えずに

私は要らないとか、

出て行きなとか、

大口をたたくから

こんな事になるのよ。

一週間くらい粘った

二人だったが、

私が待てなかった。

そもそも今の家は上司が

諸般の事情で、

一時的に私に

貸してくれた物件だ。

部下の私だから

成り立った話で、

肝心の私が居なかったら、

状況は変わる。

厄介事になる前に

退去を言い聞かせたら、

維持は不可能と

自覚していた夫は

要求に応じた。