マザコン夫に愛想をつかし離婚した結果 【15話】

 

実際の私は、

公認会計士だ。

伊達に大学の経済学部を

出たわけじゃない。

今の家に引っ越せたのも、

実は上司から

 

上司

「田舎のお袋が

寝込んでしまってね。

帰らなきゃ

いけなくなった。

せっかく

家を買ったんだが、

今売ると損なんだ。

賃貸に出す

つもりなんだが、

引っ越しを

考えてるんだって?

良かったらどうだ?」

 

という話を頂いたから。

結婚した時は

まだペーペーだったけど、

時間がたって経験も

積んだ今は違う。

手取りは、初任給の

時点で30万を超えていた。

今ならマサキの4倍近い。

それだけではなかった。

泣き言が面倒くさかった

ので、途中で電話を

切ったら、

今度はマサキから着信。

 

マサキ

「トウ子、

助けて!!

お母さんに、

あれこれ返せって

電話がガンガン

きていて…大変なことに

なってるんだ!!」

 

やっぱり信用を

得るために、固定電話の

番号を教えていた。

それが仇となって、

催促の電話が

鳴りやまないという。