いやぁ…(笑)
義母と夫が音を
上げるのも爆速だったわ。
いくら何でも、
次の日に泣きついて
来るとは思わなかった。
義母
「トウ子さん、
戻って来て!」
電話で、義母は
のっけから涙声だった。
さてはマサキの
経済事情を知ったかな?
トウ子
「どうしました?」
義母
「どうもこうも!
マサキの給与明細を
見たら、信じられない
額だったわ!」
トウ子
「え?彼の手取りが
18万円だってことくらい
もちろんご存じかと…
いい年した息子の背中を
流してあげたり、
母親に洗ってもらって
喜んだり…
それほどまでに、
固い絆で
結ばれていたんですよね?
知らないとは
思いませんでした」
なんちゃって(笑)
そんなわけはない。
あれだけべったり
だったからこそ、
マサキは都合の悪い話を
母親にしているとは
思えなかった。
母は、息子が高給取りだと
信じて
疑っていなかっただろう。
出て行く私に浴びせた
最後の捨て台詞からして、
私はせいぜいが
パートくらいだと
思い込んでいたはずだ。