この暴力姑!
そっちこそ、私が
サキトを落としたら
どうするつもりなのよ!
怒鳴ろうとしたときに、
息子が泣いた。
義母は私を無視して
義母
「おー、よしよし。
怖かったね、
ひどいママだねえ」
なんて、息子を
あやし始めた。
それでも、マサキは
少しも私に寄り添う姿勢は
見せなかった。
サキトを人質に
取られたような形になり、
同居を承諾させられた。
義母は以前より
狡猾になっていて、
どこかで待機
させていたらしい
引っ越し業者を家に
呼び寄せ、
部屋作りを始めた。
その間、息子は
返してもらえなかった。
悔しくて情けなくて、
涙が出た。
マサキはあっというまに、
義母との第一次同居時代に
戻ってしまい、
母親の言うなりになった。
義母
「あんた!!
ちっとも料理が上達
していないじゃないの。
何なのこのざまは。
マサキは、キャベツの
千切りしか食べないって
言ったでしょう!!」
夕食に、野菜サラダを
出したらすかさず
ダメ出し。
確かに昔は
そうだったけど…