こんな時に、
借りパク癖ありの
嫁いびり大好き義母と
またもや同居だなんて
とんでもない。
トウ子
「絶対にだめ!
よそ様のDVDを
借りっぱなし、
小銭もあちこちから
借りて返さない。
あのせいで、
マンションに
居づらく
なったんでしょうが!」
マサキ
「俺は別に
居づらくなかったよ。
嫌だったのは
トウ子じゃんか。
それに、お母さんを
悪く言わないでよ。
悪気はなかったんだから」
マサキは全然、
事の重大さを
分かっていない。
言い争ったのだが、
力及ばず。
夫は母親の懇願を
受け入れてしまった。
いつかの日曜日再び。
今度はサキトの世話中に
乗り込まれた。
おむつを替えて
リビングへ行ったら、
しれっと義母がソファに
座っていて、
心底びっくりした。
義母
「やっぱりマサキが
心配だから」
固まって口も
きけない状態の私に、
義母はさっと近寄り、
またもや踵攻撃。
足の甲を思い切り
踏みつけられた。
トウ子
「痛い!」
義母
「あぶない!
孫を落とすつもり!?」
よろけた私をさらに
突き飛ばし、
義母はサキトを
奪い取った。