我が家に文字通り
押し入って来た。
驚いた私は、義母を
押し戻そうとしたが、
あいにくと日曜日で
マサキが居合わせていた。
今考えてみたら、
あえて日曜日を選んで
押しかけたのだろう。
マサキ
「いいの!?
本当にお母さんと
暮らせるんだ!?」
大喜びだった。
いそいそと義母の
荷物を手に取り、
率先して自宅へ
招き入れてしまった。
義母
「だって、
トウ子さんが言ったのよ?
このままマサキの世話を
し続けたらどうかって」
マサキ
「トウ子が
そんな事を?」
くるっと私を振り向いた
夫は、満面の笑みを
浮かべて
マサキ
「ありがとう、
トウ子!
そんな気の利く手配を
してくれていたなんて、
知らなかったよ。
もしかして、
俺へのサプライズ!?」
私より3歳も年上の
男性とはとうてい
思えない、無邪気な
喜び方を披露したのだ。
ぽかんとしてしまった。
その間にマサキと
義母はしゃきしゃき
動いて、あっというまに
2LDKの一室を占拠。
義母の部屋に様変わりを
遂げていた。